パソコンのデータ流出問題について
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コンピュータの情報漏えいが社会問題になっています。近年、コンピュータの情報漏えい事件が多発しており、その問題は収束していないようです。では、コンピュータの情報漏えいとは何でしょうか。なぜ起こるのでしょうか?そして、それを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
コンピュータのデータ漏えいの歴史
コンピュータのデータ漏洩は、コンピュータが存在するのとほぼ同じ時代から発生しています。最も古く、有名な事例としては、1971年の「ペンタゴン・ペーパーズ」の漏洩があります。この事件では、ベトナム戦争に関する機密文書がマスコミに流出しました。このリークはセンセーションを巻き起こし、戦争に対する世論の反発を招きました。
また、2013年には、エドワード・スノーデンがアメリカ政府の監視プログラムに関する機密情報を流出させた事件も有名です。このリークは、政府の監視とプライバシーに関する議論につながりました。
日本においても近年、データ流出・情報漏洩問題が注目を集めるようになってきました。企業の重要な情報流出から、個人がスマートデバイスを持つようになり映像などの流出、SNSでの拡散などが問題視されています。
コンピュータの情報漏えいはなぜ起こるのか?
コンピュータの情報漏えいは、さまざまな理由で発生します。例えば、ハッカーがコンピューターシステムに侵入し、データを盗むことがあります。また、偶発的にデータが流出する場合もあります。例えば、従業員が機密情報を記載した電子メールを誤って違う人に送信してしまうなどです。またパソコンを廃棄する際にデータ消去を依頼した委託先で情報流出してしまうことがあります。
流出したデータは、その後どうなるのか?
いったん流出したデータは、その後にコントロールするのは難しいと考えられています。悪意を持ってデータを流出させた人は、そのデータを他の人に売るかもしれませんし、その人がまた他の人に売るかもしれません。名簿屋と言われる人達は、そうしてどんどん転売していきます。また一般的な個人であっても一度SNSなどに投稿してしまえば一瞬で拡散されることになり、受け取った側が更に拡散する可能性も考えられます。いじめや自殺にまで問題が発展することもあり社会的にも大きな課題となっています。
データ流出が発覚した後の対策は?
情報漏えいが発覚した場合、上記でも解説したとおり拡散は止められない可能性があります。しかし少しでも拡散を防止するために警察へ連絡したり、サイト管理者に連絡しておきましょう。対応が早ければ早いほど拡散を抑えられる可能性が高くなります。拡散がストップしたかどうかを確認する方法はありませんが時間とともに収束する場合が多いです。
また、予防についてはデータを流出させた人物やシステムを特定することです。ヒューマンエラーによるものなのか、システム構造に欠陥があるのかを特定し対応策を講じる必要があります。システム上の欠陥であればプログラムのバグを修正して完了となりますが、一番難しいのがヒューマンエラーの部分でしょう。完璧な対策方法がないものの、チェックの回数を増やしたり、人間工学に基づいた人の癖を逆手に取って、事故発生率を下げるような運用していく必要があります。例えばダミーの監視カメラの設置だけでも人は情報を盗みにくくなる心理状態になります。
まとめ
コンピュータの情報漏えいは深刻な問題であり、様々な理由で発生し重大な結果をもたらす可能性があります。もし、情報漏えいが発覚した場合は、時間との勝負になりますので速やかに対応することが重要です。そして今後の情報漏えいを防ぐための対策は仕組みや人間の心理まで考慮し、講じることが重要です。